ジェンダーパリティ実現に向けた取り組み
2030年度までに目指すグループ全体のジェンダーパリティの実現に向けて、各戦略ビジネスユニット(SBU:Strategic Business Unit)において、法律に準拠しながら、それぞれの環境と課題に即した施策を展開しています。

HRテクノロジーSBU
HRテクノロジーSBUのIndeedでは、インクルージョン&ビロンギングをコアバリューとして掲げています。さまざまな考え方や経験を持つ従業員がいることで、より良い職場になり、より実効的な意思決定が可能になり、より多くのイノベーションが生み出されると考えています。誰もがありのままの自分の価値を認められ、自分の居場所があると感じ、平等に成長の機会が得られる職場の実現を目指し、取り組みを進めています。
人材派遣SBU
人材派遣SBUの女性比率は、すでに全従業員と管理職で50%を超えており、残る課題は上級管理職のみです。そのため、SBU配下の各子会社でさまざまなリーダー育成プログラムの実施を進めています。
CEOチャレンジ
「CEOチャレンジ」は、実際の社会課題や事業課題をテーマに、ビジネス上の課題にいかに対処し解決するかを学ぶ、女性を含むシニアリーダーを対象としたリーダー育成プログラムです。参加チームは、事業提案を通じて機会格差の解消や新しい働き方の提案、インクルージョン&ビロンギングの推進といった課題に取り組みます。また参加者に対しては、アイデアの具現化に向けてコーチングや戦略策定ワークショップ、メンターシップなどの支援が提供されます。
2020年の開始以降、9つのチームがプログラムに参加し、5つの提案が実際に事業として開始されました。2024年は、新たに7チームがプログラムに出場しました。
サクセッションプランニング
人材派遣SBUでは、主要子会社のCEOやSBU幹部といった上級管理職の後継者の育成を進め、様々なスキルや背景を持つ上級管理職の候補者が確保できているかを毎年確認しています。また、必要に応じてメンターシップやコーチング機会を提供しながら、360度評価の実施を通し、リーダーの育成を支援しています。
Mentor Me
2023年に開始された「Mentor Me」は、女性を含むシニアリーダーとデジタル人材の育成を目指すグローバルメンターシッププログラムです。参加者が人材派遣SBUのシニアリーダークラスの社員とつながり、メンターたちの経験から学ぶことで、自身のキャリアに新たな視点を得ることができます。2023年2月の開始以降、累計100名以上のリーダー候補が参加しています。
マーケティング・マッチング・テクノロジーSBU
マーケティング・マッチング・テクノロジーSBU(注2)のリクルートでは、すべての従業員の成長につながる「働きがい」と、誰もが最大限に力を発揮できる「働きやすい」環境の実現に取り組んでいます。
社会の性別役割分担意識が強い日本において、2006年からすべての従業員にとって「働きやすい」環境の整備に取り組んできました。その結果として、勤続年数や育児をしながら働く従業員の比率に、男女差はほぼありません。
さらに2021年のジェンダーパリティを目指す方針発表を機に、女性を含むすべての従業員が、能力をいかんなく発揮して「働きがい」を高めることのできる公平な職場づくりを加速しています。全社横断で進めている管理職要件の明文化や「Co-AL」プログラムといった取り組みに加えて、組織ごとに責任者が「インクルージョン推進3カ年計画」を策定し、事業戦略の一環として推進しています。結果として、2021年には26.3%だった女性管理職比率は、2025年度には35.1%まで向上しました。
「Co-AL」プログラムの提供
さまざまな形のリーダーシップ創出を目的に、プログラムを提供しています。
リクルートが長年培ってきた人材育成の手法を科学し、形式知化した「Co-AL」プログラムでは、複数の管理職や人事スタッフがチームで従業員の人材育成に携わります。従業員の価値観や原動力を深く、多面的に理解することを通じて、一人ひとりの違いを大切にした「個をあるがままに生かす」育成計画を立案しています。

- 本ウェブページに記載の年数は、その年の4月1日に開始し、翌年3月31日に終了する当社の会計年度を意味する。また本ウェブページに記載の数値は、すべて概数。
- 2025年度より、マッチング&ソリューションSBUを、マーケティング・マッチング・テクノロジーSBUに名称変更した。